駐車と停車の練習問題

駐車の定義

  1. 駐車とは車が継続的に停止することをいう。
  2. 客待ち、荷待ちは駐車である。
  3. タクシーなどの客待ちは駐車になるが、自家用車で同乗者を待つときは駐車にはならない。
  4. 運転者が車から離れていて、すぐに運転できない状態で停止する場合は駐車と見なされる。
  5. 5分の荷物の積み卸しは駐車になる。
  6. 故障した車が停止する場合は、駐車になる。
  7. 四輪の自動車が継続的に停止すると駐車になるが、原動機付自転車は駐車にはならない。
  8. 駐車禁止の場所で、人の乗り降りのための停止をした。
  9. 駐車禁止の場所で、荷物を待つための停止をした。
  10. 同乗者を待つため駐車禁止場所に停止しているが、運転者が運転席に座っている時は駐車にはならない。

※解説※
この定義を覚えることで解ける問題は更に多くなります。
基本的に駐車は「継続的」な停止のことです。ですから何かを「待つ」ときは、待つ人などがいつ来るか分からないということから継続的な停止として駐車と見なされます。

※解答※
1.◯ 2.◯ 3.× 4.◯ 5.× 6.◯ 7.× 8.◯ 9.× 10.×

    
    

停車の定義

  1. 停車とは駐車以外の車の停止のことをいう。
  2. 人の乗り降りのため駐車禁止の場所に10分間停止した。
  3. 5分の荷物の積み卸しは停車になる。
  4. 少し車から離れても、短時間の停車で、すぐ運転できる場合は駐車にはならない。
  5. 短時間の停止ですぐに運転できるので、駐車禁止場所に車を止めて公衆電話で電話をかけた。

※解説※
客待ちなど「待つ」行為は駐車ですが、人の乗り降りは停車と見なされます。
荷物を待つ行為は駐車ですが、5分以内なら荷物の積み下ろしは停車です。
つまり、駐車になるか、停車になるかは「いつ発進することが出来るか」常に明確なものだけです。

※解答※
1.◯ 2.◯ 3.◯ 4.◯ 5.×

    
    

駐停車禁止場所

  1. 駐停車禁止場所には、必ず「駐停車禁止」の標識や標示がある。
  2. 警察に止められたので、駐停車禁止場所に停車した。
  3. 坂の頂上付近は、駐停車禁止場所である。
  4. 勾配の急な下り坂は、駐停車禁止場所であるが、勾配の急な上り坂は駐停車禁止場所ではない。
  5. 勾配の急な坂は、上りも下りも駐停車禁止場所である。
  6. 車両通行帯があったので、トンネルの中に停車した。
  7. 照明で見通しがよいトンネルは駐停車禁止場所から除外されている。
  8. 故障したので踏切から5メートル離れたところに車を止めた。
  9. 横断歩道や自転車横断帯とその手前は駐停車禁止場所であるが、横断歩道などから5メートル向こうも駐停車禁止場所である。
  10. 横断歩道から5メートル離れて停車した。
  11. 歩行者がいる横断歩道で歩行者に進路を譲るため停止することは、駐停車禁止違反になる。
  12. 交通量が少ない道路なので、道路の曲がり角から3メートルの所に停止した。
  13. 路面電車が接近していなかったので、軌道敷内に停車した。
  14. 見通しのよい道路の曲がり角は、駐停車禁止場所から除外されている。
  15. 見通しが悪い道路の曲がり角であったが、ロードミラーが設置してあるので、曲がり角から5m以内の場所に停車した。
  16. 車が故障したので、歩行者がいない安全地帯の左側に緊急停車した。
  17. バスや路面電車の表示板から10mの場所は、終日駐停車禁止場所に指定されている。

※解説※
駐停車禁止場所は標識がないときでも法律的に禁止されている場所です。
駐停車禁止になっている場所は直線の道路上以外はほとんど駐停車禁止場所に指定されています。
「こんな所に停まったら……」とイメージしながら覚えて下さいね。
坂道はよく禁止場所になっていますが、追い越し禁止場所で出てきた内容と少し違いますので気をつけてくださいね。

※解答※
1.× 2.◯ 3.◯ 4.× 5.◯ 6.× 7.× 8.◯ 9.◯ 10.◯ 11.×
12.× 13.× 14.× 15.× 16.× 17.×

    
    

駐車禁止場所

  1. 駐車禁止場所には、必ず「駐車禁止場所」の標示がある。
  2. 火災報知器から1mの場所で、人の乗り降りのための停止をした。
  3. 駐車場など自動車の出入り口は駐車禁止場所であるが、当然自分の家の前でも同じことである。
  4. 故障して消防用機械器置き場から5mの場所に停車したが、警察署長の許可を受けた。
  5. 道路工事の区域の端から3mの所に停止して、同乗者を待った。
  6. 火事では無かったので、消火栓の水の取り入れ口の上に停車して荷物を待った。

※解説※
駐車禁止場所は駐車禁止の標識がある場所の他に大きく分けると自動車の出入口、消防関係の場所、道路工事場所があります。また、故障などでやむを得ない場合は警察署長の許可を受けると駐車することが出来ます。

※解答※
1.× 2.◯ 3.◯ 4.◯ 5.× 6.×

    
    

無余地駐車と例外

  1. 駐車した場合、車の右側に3.5m以上の余地が無くなる場所には駐車してはならない。
  2. 荷物の積み卸しのために運転者がすぐに運転できる場合は、3.5mの余地がない場合でも駐車できる。
  3. 傷病者の救護のためにやむを得ず駐車する場合は、駐車余地に関係なく駐車することができる。
  4. 駐車余地が3mだったが、交通量が少ないのでそのまま駐車した。
  5. 駐車禁止の標識に「駐車余地6m」の補助標識が設置してある場合は、それに従うこと。
  6. 停車した車の右側に3.5mの余地があるので、そのまま駐車した。

※解説※
この様な問題が出た時は、「駐停車禁止ではない道路に車を停める」時のことだけを考えます。
駐車禁止などでない場所でも駐車した時にもう一台の車両が通れるスペースなければなりません。このスペースのことを駐車余地といいます。
ただし、駐車余地が狭い場所でも停まれる場合もあります。どの様な場合があるか覚えましょう。


※解答※
1.◯ 2.◯ 3.◯ 4.× 5.◯ 6.◯ 

    
    

標識による駐停車可

  1. 駐車が禁止されている道路に「駐車可」の標識があったのでその場所に駐車した。
  2. 駐停車禁止場所が禁止されている場所に「停車可」の道路標識があったので、その場所で人の乗り降りをした。

※解説※
周りが駐車禁止などでも駐車や停車などが出来る場所もあります。
「可」というのは「出来る」という意味です。
※解答※
1.◯ 2.◯

    
    

駐車と停車の方法

  1. 0.75m以下の幅の路側帯には車をいれて停止してはならない。
  2. 幅が0.75mを超える路側帯に駐停車する場合は車の左側に0.75m以上の余地を開けなければならない。
  3. 0.75m以下の路側帯だったが、歩行者や自転車の通りが少ない道路なので路側帯に入って停車した。
  4. 歩道のある道路では、車道の左端に沿って停止する。
  5. 道幅が狭い道路では、歩道に乗り上げて駐車した方が余地がとれて安全である。
  6. 幅の広い白の実線と破線の路側帯の内側に入って0.75m以上の余地を開けて駐車した。
  7. 白の実線が2本引いてある路側帯の中は、駐停車することができない。
  8. 高速道路で故障したので、道路の左端によせて停止した。
  9. 道路の左にそって駐車車両があったが、すぐに戻るのでその車の右側に駐車した。
  10. 道路標示で縦列駐車が指定してあったが、方法が分からないので他の方法で駐車した。

※解説※
この項目も必須です。主に路側帯の停め方です。
よく理解して覚えましょう。

※解答※
1.◯ 2.◯ 3.× 4.◯ 5.× 6.× 7.◯ 8.◯ 9.× 10.×

    
    

駐車時間の制限

  1. 道路上に停車する場合は、12時間(夜間は8時間)以上同じ場所に駐車してはならない。
  2. 道路上には最高で12時間駐車することができるが、夜になると更に8時間停止することができる。
  3. 夜間は最高で8時間駐車することができる。
  4. 交通量が少ない道路を車庫代わりに使用している。

※解説※
道路上に駐車する場合は1日に最高で12時間、夜間は最高で8時間です。
ただし、昼12時間、夜間8時間ではありません。あくまでも、1日で最高12時間以内です。

※解答※
1.◯ 2.× 3.◯ 4.×

    
    

時間制限駐車区間における駐車

  1. パーキングメータがある場所に駐車する場合は、パーキングメータを直ちに作動させなければならない。
  2. パーキングチケット発給設備があるときは、パーキングチケットの発給を直ちに受けて、車の前面の見えやすい場所に掲示しなければならない。
  3. パーキングメータが車を関知したときやパーキングチケットを発給をうけたときから、標識によって標示されている時間を超えると、駐車禁止になる。

※解説※
パーキングメータがある場所ではパーキングチケットを購入したりやパーキングメータを作動させなければなりません。

※解答※
1.◯ 2.◯ 3.◯

    
    

放置駐車違反に対する処置

  1. 違法に駐車している車は、運転者などが現場にいないために移動命令をすることが出来ない場合は、レッカー車により移動されることがある。
  2. 放置車両確認標章は、警察官や交通巡視員だけではなく駐車監視員が取り付ける場合がある。
  3. 放置車両確認標章は、使用者、運転者やその車の管理に責任がある人以外が取り除いてはならない。
  4. 放置車両確認標章は、その車両を移動したことを警察に届けた時に警察官が取り除くので破ったり、破損しないようにしなければならない。
  5. 定められた期限内に放置違反金を納めず、督促を受けた場合は自動車の検査が受けられないことがある。
  6. 駐車監視員は、警察官などと同じく公務に従事している者とみなされている。
  7. 反則金を納付しなかった場合や、運転者が特定できないときは、車の使用者に対して公安委員会から放置違反金の納付が命じられる。
  8. 6ヶ月の間に一定回数以上納付命令を受けた車は、車の使用が禁止される。
  9. 駐車監視員とは、放置駐車の確認をして放置車両確認標章を取り付けたり、違反データを警察署に報告する確認業務を行う者のことをいう。
  10. 違法駐車のため車輪止め装置が取り付けられた場合は、警察官などにその車を移動する旨を申し出て、車輪止め装置を取り外してもらわなければならない。

※解説※
放置駐車についてはよく出題される問題は、「放置車両確認標章」を貼られた場合に誰が取り除くのか、ということです。

※解答※
1.◯ 2.◯ 3.◯ 4.× 5.◯ 6.◯ 7.◯ 8.◯ 9.◯ 10.◯

    
    

危険防止のための措置

  1. 車から離れるときは、車が暴走しないようにしなければならない。
  2. 車から離れるときは、平地や下り坂はバックにし、上り坂ではローギアに入れておく。
  3. オートマチック車の場合、車から離れるときはPの位置に入れる。
  4. 平地や下り坂で、オートマチック車から離れるときは、Rの位置に入れておく。
  5. 上り坂で、車から離れるときは、エンジンを止めパーキングブレーキをかけ、ローギアにいれる。
  6. 坂道で車から離れるときは、輪止めをしたほうがよい。
  7. 二輪車から離れる場合は、地面の平らな場所を選ぶ。
  8. サイドスタンドを使用して二輪車から離れるので、ギアをローに入れハンドルを左に切ってから離れた。

※解説※
危険防止の措置は、学科試験対策の他に技能検定の対策にもなります。
特にオートマチック車とマニュアル車の違いをよく覚えてください。
オートマチック車とマニュアル車のどちらとも書いていない場合は、基本的な方法を質問していますので、マニュアル車の方法を考えてください。

※解答※
1.◯ 2.◯ 3.◯ 4.× 5.◯ 6.◯ 7.◯ 8.◯

    
    

盗難防止の措置

  1. 車から離れるので、窓を閉め、ドアロックをしてから離れた。
  2. 車から離れるが、すぐに戻るのでドアロックをしなかった。
  3. 車から離れるときにドアロックをするが、ハンドルの施錠装置がある場合はそれを作動させる。
  4. 短時間で戻るので、施錠をし、子供を車内に残して車を離れた。

※解説※
最近、自動車の盗難や子供を自動車に残してのトラブルが多いのでこの項目も必須です。
しかし、子供を残さない鍵をするなど常識的な問題が多いので、イメージがしやすいと思います。

※解答※
1.◯ 2.× 3.◯ 4.◯

    
    

保管場所の確保

  1. 自動車(二輪を除く)の保有者は、住所などの自動車の使用の本拠の位置から2キロメートル以内の道路以外の場所に保管場所を確保しなければならない。
  2. だれも通らない道に車を止めている。
  3. 保管場所を変更したので、その日から15日以内に保管場所を管轄する警察署長に届け出た。
  4. 保管場所標章は、自動車の後面ガラスなどに標示しなければならない。
  5. 保管場所が確保されていない車に対しては、運行禁止標章が取り付けられる。
  6. 保管場所を確保したので、運行禁止標章を自分で取り外した。
  7. 運行禁止標章の取り外しは、保管場所を確保されたことが確認した上で、警察官などが取り外す。
  8. 後面ガラスのない車に保管場所標章を標示する場合は車体の左側に標示する。

※解説※
この項目は自動車を購入した後に知って置かなければならない項目です。
ドライバーの知識として覚えておいてください。

※解答※
1.◯ 2.× 3.◯ 4.◯ 5.◯ 6.× 7.◯ 8.◯

    
    

駐車の及ぼす影響

  1. 違法駐車は、交通の安全と円滑を妨げ、私たちの社会生活にも大きな影響を及ぼす。
  2. 他人に迷惑がかからなければ違法駐車しても問題ない。
  3. 周りに駐車場がないので、違法駐車もやむを得ない。

※解説※
駐車禁止などが見直され始めたのは「阪神大震災」の反省からです。
1台の駐車車両があの震災後の大火災を起こしてしまいました。
車を停める時は迷惑がかからないかを考えてください。

※解答※
1.◯ 2.× 3.×