愛を謳う二人を断ち切って 離れ離れ 悲しそう 孤独に耐えきれず首を吊った “あの世でも”と微笑んだまま 彼女の逝く先は地獄 死後の生も散り散り散々 それを見かねた死神曰く “今のうちだ 早く逃げな” 意を決し 大きく息を吸う 彼岸までの距離は まだ遠く… そうさ 消え失せる闇の向こう側に 俺達はいる 三途の川を渡れば分かるのさ この世の果てに何があるか 二度死んだ彼女のことを知って 天の彼は気を病んだ それを見た死神曰く “退屈しのぎにはなった” そうさ いつもすぐ側で笑っている まだかまだか と 傷つけ合うためにもらった命で 寄り添い生きる とんだ笑い話さ